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中高年の「うつ病」を知ろう |
今の日本があるのは、「今まさに、中高年の年代を向かえている人たち」のおかげだと私は思います。 なのに、技術が進み、パソコンが普及しつつある今から、中高年の方たちにその技術を要求しても若い世代にはかなわなかったりする現在。「日本」を作り上げきた世代に襲い掛かる不況、そしてリストラ。妻や夫、親友の病気発覚、失ったときの孤独さや悲しみ。 そして、追い重なるように訪れる「老い」。 その追い詰められるような気持ちが、やがてうつ病になり、大きな病気となって表れたりしてしまうのです。
正直に話すと、以前取材した会社の次長にこんなことを聞きました。 「不景気なときほど、葬儀が多いことはないよ。」 一時、ニュースで平均寿命が短くなる可能性がでてきたと報道されたことがありました。 それは、この不景気で自殺者が増えたからだという内容。実際に身近であったことがなかった私は、取材先の次長の言葉を聞いて、黙ってしまいました。 次長は、病や自殺などで亡くなっていく者を見送る立場にいたからです。 「そのなかでも、最近は高年者ではなく、中高年者が多いんだよ。」と口を歪めながら話していたことが思い出されます。
つまり、これが現状です。 だから、例え、増加していると言っていても、これを読んでいらっしゃるあなたは生きてほしいと思います。 立ち直ってほしいと思います。
そして、決して重い病気だとは思わずに、少しずつ「うつ病」を知っていきましょう。
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